中国購買マネージャ指数の10月稼働状況分析

一、中国製造業購買マネージャー指数の運行状況

10月の製造業購買マネージャ指数（PMI）は49.2%で、前月より0.9ポイント低下し、臨界点を下回った。

企業規模を見ると、大手企業PMIは50.1%で、前月より1.0ポイント低下し、依然として臨界点を上回っている。中小企業PMIはそれぞれ48.9%と48.2%で、前月より0.8と0.1ポイント低下し、引き続き臨界点を下回った。

分類指数を見ると、製造業PMIを構成する5つの分類指数はいずれも臨界点を下回っている。

生産指数は49.6%で、前月より1.9ポイント低下し、製造業の生産が低下したことを示している。

新規受注指数は前月比1.7ポイント低下の48.1%で、製造業市場の需要が引き続き減少していることを示している。

原材料在庫指数は47.7%で、先月より0.1ポイント上昇し、製造業の主要原材料在庫量の減少幅がやや狭いことを示した。

従業員指数は48.3%で、前月より0.7ポイント低下し、製造業企業の雇用情勢が低下していることを示している。

サプライヤーの配送時間指数は47.1%で、前月より1.6ポイント低下し、製造業の原材料サプライヤーの納品時間が引き続き遅れていることを示している。

二、中国非製造業購買マネージャー指数の運行状況

10月の非製造業ビジネス活動指数は48.7%で、前月より1.9ポイント低下し、臨界点を下回った。

業種別に見ると、建設業のビジネス活動指数は58.2%で、前月より2.0ポイント低下した。サービス業のビジネス活動指数は47.0%で、前月より1.9ポイント低下した。業界状況を見ると、水上運輸、電信放送テレビ及び衛星伝送サービス、通貨金融サービスなどの業界ビジネス活動指数は55.0%以上の比較的高い景気区間に位置し、小売、道路輸送、航空輸送、宿泊、飲食、賃貸、ビジネスサービスなどの業界ビジネス活動指数は45.0%を下回った。

新規受注指数は42.8%で、前月より0.3ポイント低下し、臨界点を下回った。非製造業市場の需要が引き続き減速していることを示している。業種別に見ると、建設業の新規受注指数は48.9%で、前月より2.9ポイント低下した。サービス業の新規受注指数は前月比0.1ポイント上昇の41.7%だった。

投入品価格指数は51.0%で、先月より1.0ポイント上昇し、臨界点を上回って、非製造業企業の経営活動に用いる投入品価格の全体的なレベルが上昇したことを示している。業種別に見ると、建設業の投入品価格指数は52.3%で、前月より0.1ポイント低下した。サービス業の投入品価格指数は50.8%で、前月より1.2ポイント上昇した。

販売価格指数は48.1%で、前月より0.1ポイント低下し、臨界点を下回った。非製造業の販売価格の全体的な水準が引き続き低下していることを示している。業種別に見ると、建設業の販売価格指数は49.8%で、前月より2.2ポイント低下した。サービス業の販売価格指数は47.8%で、前月より0.3ポイント上昇した。

従業員指数は前月比0.5ポイント低下の46.1%で、非製造業企業の雇用情勢が引き続き低下していることを示している。業種別に見ると、建設業の従業員指数は47.8%で、前月より0.5ポイント低下した。サービス業従業員指数は45.8%で、前月より0.5ポイント低下した。

業務活動の予想指数は57.9%で、前月より0.8ポイント上昇し、臨界点を上回った。非製造業企業の最近の市場回復発展に対する自信が上昇したことを示している。業種別に見ると、建設業の業務活動予想指数は64.2%で、前月より1.5ポイント上昇した。サービス業の業務活動予想指数は56.7%で、前月より0.6ポイント上昇した。

三、中国総合PMI産出指数の動作状況

10月の総合PMI産出指数は49.0%で、前月より1.9ポイント低下し、臨界点以下に落ち込み、我が国企業の生産経営活動が全体的に減速していることを示した。