国内外の還元染料の消費状況

ご存知のように、綿は世界で最も広く使われている繊維の一つで、新世紀に入ってから世界綿の年間平均消費量は1950万トンを超えています。2003年の世界綿の生産量は2054万トンで、消費量は2000万トンに近くなりました。2004年の綿の価格上昇により、綿の播種面積は前年より7.3%伸びて、3471万ヘクタールに達しました。

綿の消費量は2300万トンを突破する見込みで、綿用染料の需要は明らかに高まっています。

繊維用染料の消費状況から見ると、年間消費量が一番大きい染料は活性染料で、約18.0-20.0万トンで、還元染料の年間消費量は約2.5万トンで、セルロース繊維用染料の中で第5位を占めています。

活性染料の年間消費額は14億ドルを超え、染料の総消費額の50.0%を占め、還元染料の年間消費額は約4.7億ドルで、染料の総消費金額の17.0%を占め、セルロース繊維用染料の第二位を占めています。還元染料はセルロース繊維繊維用染料の中で重要な地位を占めています。還元染料はアゾ基を含まないので、重金属タイプではないです。また、顔料化合物としても特殊化されています。高い付加価値と機能性のある紡績製品を作るために使われます。

中国は世界最大の綿生産国（表1）と綿消耗国であり、2003年の中国綿の生産量は485.5万トンで、世界綿の総生産量の23.6%を占めています。2003年の中国綿の消費量は520万トンで、世界綿の消費量の25.3%を占めています。2004年の中国の綿生産量は642.3万トンに達し、前年比32.3%伸び、消費量は620万トンを突破しました。これは中国の染料と繊維の生産量の70万トンを占めています。このうち還元染料の生産量は約1.2万トンで、世界の還元染料の生産量の45%を占めています。

新世紀に入ってからわが国

の年間平均成長率は10%ぐらいに達しています。発展は比較的速いです。これは輸出の伸びの要因以外に（表2）、織物の品質の等級を高めるために、染色色の堅牢度の高い要求を満たして、更に多くの還元染料を使って染色とプリントをすることも重要な要素です。

また、品種の不足を補うために、中国は毎年還元染料を輸入しています。その量は中国の還元染料の輸出量の5分の1で、輸入価格は平均的にわが国の還元染料の平均輸出価格の90%にも満たないです。